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Addicted To Screen Door Effect

[Meta Quest] Quest Games Optimizerを使って、グラフィック設定をカスタマイズ

★★★ Quest Games Optimizerとは ★★★
Quest Games Optimizerとは、各ゲームごとのプロファイルを設定することで、開発者が定めたものでなく、自分好みのグラフィック設定でQuestネイティブゲームをプレーすることができるようになります。他人が作ったプロファイルがこのアプリの開発者によって確認された場合は、その設定をダウンロードして使うことも可能です。実際には、解像度の変更、FPSの変更、CPU・GPUのクロックスピードの手動設定。また独自の機能として、Adaptive refresh rateといって、ゲームの負荷によって自動的にFPSを調節する事も出来ます。使用例として、Quest1を基準に設定してあるゲームをQuest2でプレー時に、解像度を上げてもっと画面をシャープにしてプレー出来るようになります。逆に敢えてFPSを下げ、バッテリーの持ちを長くするのもあり。 ボーナスとして、動画録画の設定も変更可能です。解像度、FPS変更だけでなく、なんとVR/MRの3D動画も録画できます。更にはフォルダーを使ってアプリを整理できるアプリランチャー機能もあり。
新しく発売されたプレミアム版で注目したい機能は、解像度を除くグラフィックの設定をゲームを開いたままで変更可能になりました。
★★★ 更新 ★★★
2023-10-22: Version 6.0.0から9.0.0までに至るありがたい変更点として、再起動後ヘッドセット内からWiFi ADBを起動可能に。QGO独自のアプリランチャーにフォルダー機能が加わり、カテゴリー別け出来るようになった。各ゲームごとにadaptive refresh rateのOn・Offが設定出来るようになった。
2023-05-03: いつの間にか値段が上がってました。Version 6.0.0から登場したプレミアムヴァージョンにつての補足。また5日間使用できるお試し版も登場。お試し版は、このリンク先のページのした方にありる「Download demo」のところからダウンロードしてください。
2022-12-23: Version 5.0.0からフレームレートの数値を決まった数値から選択するのではなく、自由に入力できるようになりました。古いバージョンでは72Hzの下は60Hzしかありませんでしたが、60Hzにすると、明るい部分がチカチカする現象が起こり、実際のところあまり使えませんでした。64Hzからチカチカ現象が起こらなくなるので、Brink Traverや、Puzzling Placesのような、FPSが低くても構わないゲーム等では、その分解像度を上げてよりシャープな画面でゲームを楽しむ事ができます。
また数日前、Metaがソフトウェアアップデートにより、GPUのクロックスピードを490MHzから525MHzに上げて7%のパフォーマンス向上したと発表しまいした。この情報を元にすると、このアプリを使って587MHzまで上げた場合、525Mhzよりも更に12%速い計算になります。
★★★ インストールする前に ★★★
  • 有料で、US$9.99である。
  • 開発者モードが解放されていなければならない。
  • 常にWiFi ADBが起動していなければならない。つまりヘッドセットを再起動した場合は、PCにつないでWiFi ADBをオンにする必要がある。Version7からは再起動後、ヘッドセット内からWiFi ADBを起動出来るようになりました。これにより、再起動後PCに繋ぐ必要がなくなりました。
  • オプションとして、Accessibilityを許可する選択がある。許可をしなくてもこのアプリの使用は可能ですが、ゲーム設定を変更してゲームを遊ぶには、毎度QGOからゲームを立ち上げる必要があります。実はこのソフト、これが原因でSideQuestストアから拒否されています。アンドロイドを使用している方は、いつくかのソフトでAccessibilityを許可した経験がある方もいらっしゃると思います。Questのファームウェアなどをデータマインしてリーク情報をよく流している有名人Bastian曰く、Quest Games Optimizerのコードを検証した結果、特にやましい事は見つからなかったとのこと。一方でSideQuestスタッフからは、必要なAccessibilityを許可した場合、特に2Dアプリやブラウザーの情報が筒抜けになる可能性があるので注意が必要とのこと。
★★★ インストール方法 ★★★
  1. まずは、開発者モードをオンにする。偽りの開発者になる方法は、こちらのリンク参照
  2. itch.ioからQuest Games Optimizerを購入・ダウンロード
    ダウンロードにはapkファイルのみか、「Installer + Instructions (Windows Only).zip」の選択があります。SideQuestを使用するならば、apkファイルのみでよいでしょう。

    SideQuestを使用する場合: (SideQuestの詳細についてはこちらを参照。)
    1. ヘッドセットをPCに接続しSideQuest左上に緑丸マークがあることを確認。ない場合は上記にあるSideQuestの詳細リンクをみてください。
    2. ❶のアイコンをクリックして、ダウンロードしたapkファイルをインストールする。
    3. ❷のアイコンをクリックして、WiFi ADBを起動する。またヘッドセットを再起動した場合は、このステップを毎回行う必要があります。
    Installer + Instructions (Windows Only).zipを使用する場合:
    1. ダウンロードしたzipファイルを解凍する。
    2. ヘッドセットをPCに接続する。
    3. 解凍フォルダ内にある「INSTALLATION.bat」をダブルクリックして、Quest Games Optimizerをインストールする。
    4. 解凍フォルダ内にある「ADB_WIFI_CONNECTION.bat」をダブルクリックして、WiFi ADBを起動する。またヘッドセットを再起動した場合は、このステップを毎回行う必要があります。
  3. ヘッドセット内から、「ライブラリ」を立ち上げ、ライブラリ画面右上のメニューから「提供元不明」を選択。
  4. リストの中から「QuestGamesOptimizer」を選択。
  5. これが出たら「このコンピューターから常に許可」を押す。
  6. 「Enter the email address used when purchasing QuestGamesOptimizer」と出てくるので、購入時に使用したEmailを記入。
  7. 「You need to enable tracking usage statics in order to get the playing time」と出たら、「Continue」 を押して、「使用状況へのアクセス」画面からQGOを選択して許可してください。
★★★ 主なオプションの説明 ★★★
オプション画面は、右上にある3本線アイコンをクリックし、「General settings」を選択。
  1. 「Optimization」Offの場合、ゲーム設定変更機能を使用せずに、アプリランチャーとしてのみのかたちでQGOを使用。
  2. 「Auto detection」Onにするとゲーム起動を探知し、自動的にゲーム設定を変更してくれます。また同時にVRのHome空間からQGCを立ち上げる事も可能になります。Onにすると、ユーザー補助画面に飛ぶので、QGOを選択してデバイスのフルコントロールを許可をしてください。セキュリティー面が心配な方は、これをオフにしておくとよいですが、ゲーム設定を変更してゲームを遊ぶには、毎度QGOからゲームを立ち上げる必要があります。
  3. 「Create categories to organize your apps and games」アプリランチャーにフォルダーを作ります。
  4. 「Shortcut」ユニバーサルメニュー(メタボタンを押すと出てくるやつ)にあるアイコンの一つを選択してそのポップアップテキストを記入すると、選択したアイコンをポインターで指してやればQGOを起動できるようになる。例えば、「お知らせ」と記入すると、ベルアイコンを指せばQGOが立ち上がります。
  5. 「Run QuestGamesOptimizer on device startup」デバイス再起動後、自動的にQGOを起動します。
  6. 「Run QuestGamesOptimizer when a game closes...」ゲーム終了後、自動的にQGOを起動します。「Auto detection」がOnである必要があります。
  7. 「Display applied profile notification」QGOによってゲーム設定が変更され時に、ポップアップ通知が表示されます。
★★★ 使い方 ★★★

QGOが起動すると、自動でこのアプリランチャー画面が表示されます。
  1. ガーディアン強制解除のオン・オフ。
  2. WiFi ADBのオン・オフステータス。緑=オンです。
  3. メインメニュー。オプションや、動画録画オプション、プロファイル・フォルダ構成のクラウドセーブ等の項目がある。
  4. アプリランチャーの表示方式選択。
    • 「All」 = 全アプリ表示
    • フォルダー = アプリフォルダーとアプリ表示
    • 星 = お気に入りに指定したアプリのみ表示
    • 「Profiles」 = クラウドプロファイルのあるアプリのみ表示
    • 時計 = アプリを最近使った順で表示
  5. アプリのプロファイル使用一括中止。
  6. クラウドプロファイルがあるアプリに一括でプロファイルを設定。
  7. 適用されているプロファイルの種類表示。
    • ロケット = パフォーマンス重視。
    • HD = ビジュアル重視。
    • HD+ = 高ビジュアル重視。
    • 人 = 自作プロファイル。
  8. サブメニュー。適用するプロファイル選択、フォルダーへの移動、お気に入り設定、自作プロファイル作成・変更等の項目がある。

プロファイル設定画面では下記のような設定変更が可能です。
  1. 「Resolution」解像度設定。注意事項として、ここで設定する解像度は、実際に使われる解像度とは異なります。実際に使われる解像度は、標準解像度(Q3の場合は横1680)x開発者によって決められた倍率xQGOで指定した倍率で決まります。開発者によって決められた倍率はゲームによって違うので、QGOからは正確に解像度を計算することが不可能なのです。
  2. 「Hz」フレームレート設定。ここで「Adaptive」を選択することで、必要に応じてFPSを調節してくれる事も出来ます。
  3. 「CPU」CPUの稼働速度レベル設定。
  4. 「GPU」GPUの稼働速度レベル設定。
  5. 「FR」Foveated Renderingの強度レベル設定。(画面外側の解像度を低くする)
  6. クラウドプロファイルがある場合は、それを利用できる。
  7. 「Test in-game」プレミアム版のみの機能。ゲーム起動中にQGCを立ち上げ、プロファイルを変更した場合、解像度以外の設定変更をゲームを再起動せずに変えることができる。
  8. 「Reset profile」プロファイルをデフォルトに戻す。
  9. 「Send to the developper」自作プロファイルを開発者に提供する。
ゲーム起動時、Quest Games Optimizeによってプロファイルが変更された場合、通知ポップアップが表示されます。通知を非表示にするには、「設定」→「お知らせ」→「サイレントモード」→「通知をミュート」をオフ。この場合、Quest Games Optimizer以外のお知らせも非表示になってしまうので注意。またAccessibilityが許可されていて、WiFi ADBが起動していない場合も、プロファイルがあるゲームを立ち上げる度に警告通知がでるので注意。
★★★ パフォーマンスチェック ★★★
Quest Games Optimizeでプロファイルを変更するのはよいのですが、そのせいでゲームがカクカクになってしまっては意味がありません。特に自作プロファイルを使用する場合は、純正開発者用のツール、OVR Metrics Toolを使って、パフォーマンスをチェックする必要があります。OVR Metrics Toolをこのリンクからダウンロードし、SideQuest等を使ってヘッドセットへインストールしてださい。このツールを使うと、画面にオーバレイが表示され、FPS等の情報が常に表示されるようになります。Quest Games Optimizer同様、インストール後、ライブラリ画面右上のメニューから「提供元不明」からOVR Metrics Toolを立ち上げると下のスクリーンがでます。

「SETTINGS」タブにある「Enable Persistent Overlay」をオンにするとオーバレイが常時表示になります。そのまま下にスクロールして「Lock Overlay To Head」をオンにすると、オーバレイが頭の動きに連動して動いてくれます。さらに「Scale」、「Distance」、「Pitch」、「Yaw」の値を変えると、オーバレイの位置を設定することが可能です。
「STATS」タブではオーバレイに表示する項目を選択することができます。ここでは、私個人のお勧めをリストアップしておきます。
  • 「CPU Level」CPUの稼働速度レベル
  • 「GPU Level」GPUの稼働速度レベル
  • 「Average FPS」フレームレート
  • 「Foveation Level」FFRの強度レベル
  • 「Render Scale Percent」使用されている解像度と標準解像度とを比較した倍率。ちなみにQ2の標準は横1440、Q3は横1680
  • 「Eye Buffer Width」片目の横解像度
  • 「Eye Buffer Height」片目の縦解像度
  • 「CPU Utilization」CPU使用率
  • 「GPU Utilization」GPU使用率
  • 「CPU Frequency(MHz)」CPUのクロックスピード
  • 「GPU Frequency(MHz)」GPUのクロックスピード
  • 「SpaceWarp FPS」ドキュメントにはまだ更新されてないのですが、これは21年11月に発表されたApplication SpaceWarpで間違いないでしょう。22年4月の段階でASWを使っているのはGreen Hell VRのみです。
★★★ 3D動画の録音の仕方 ★★★
3D動画の設定は下記のステップで完了です。実際の録画方法は、通常通りのやり方でOK。私はメタボタン+トリガーの長押しショートカット使ってます。3D動画を観るには、カメラアプリではなく、「ファイル」アプリから動画を選択して再生してください。再生後、画面右下に、「2D」という表示があるので、それを「3Dサイドバイサイド」に変更すると3D動画になります。また「3Dサイドバイサイド」が可能なメディアプレーヤーならば、他のアプリでも可能です。
  1. QGO画面右上にある3本線アイコンをクリックし、「Video capture settings」を選択。
  2. 「Eye selection」の項目より「Side by Side 3D capture」を選択。
  3. 「Capture format」の項目より「Square」を選択。
  4. 右上にある「Apply」ボタンを押して設定を保存。