Virtual Realit-ism.

Addicted To Screen Door Effect

[Meta Quest] Air Link vs Virtual Desktop

正直な所、OculusのAir Link(AL)は、開発者がQuest低層ハードウェアまで手が出せるだけあってか、Virtual Desktop(VD)に比べると、VRゲームをWiFiで可能な限りの画質と滑らかさで遊べるという点では上です。しかし、世間の意見を聞くと、ゲームによってALよりもVDが良い場合もあり、その辺は試してみてなんぼ。SteamVRの場合はVDのほうが相性が良いという意見をよく聞きます。VDにはユーザーフレンドリーなUIや使い勝手の良さ、そして、VRゲームのストリーミングだけではなく、2D動画のストリーミングにも対応しているので便利。

各ソフトの設定の仕方、最適化のやり方を紹介しているリンクもここに貼っておきます。

Air LinkVirtual Desktop
値段 0円 2208円
遅延 AL、VD各々のツールを使用して遅延の数値をチェックすることは可能ですが、計っている対象プロセスが違うのか、数値は大きく異なります。実際にプレーした体感での差はないに等しい。
実験として、iB Cricketという野球に近いスポーツゲームで試してみた。今やCricket界のイチローと呼ばれる吾輩が、過去10か月、毎日欠かさず遊んでいるスポーツゲームで、0.1秒の調節で右か左かそれともまっすぐ飛ばすかが決まるタイミングの難しさが、遅延を正確に感知出来ると思ったから。結論を言うと、ALとVD共に予想よりも遅延の影響が少なかったのが本音。
72fpsでかなり正確に当てる事が出来た。しかし打球方向のコントロールはかなり不安定でした。やはりQuestネイティブに比べると厳しい結果。打球方向のコントロールが難しいのは画像の遅延か、コントローラーの遅延か、それとも両方なのかは不明。 72fpsでは当てることすら難かしい状態。なので90fpsにしたら、ALの72fps並みのヒット率とコントロールが可能になりました。これはFPSの向上による結果ではなく、なにか他に原因があると予測。遅延についてはALと同じ感想。また72でも90でもSliced encodingを使用していると全く打てませんでした。遅延値も、映像的にも、オフの状態と比べて特に違いは見受けられませんが、何かが影響を及ぼしているみたいです。トラッキングか?
画質 ビットレートは両方とも100Mbpsに設定。VDの方はコーデックをHEVCで。
圧縮によるノイズはかなり少ない。しかし、色彩面に関しての調整不可。 確実に圧縮によるノイズが見受けられる。ガンマ、彩度調整や、カラースペース補正が出来る。
Micro Stuttering
カクつき
かなり滑らか。 カクカク度は確実にALよりも頻繁。(特にカニ歩きをすると頻繁に起こる)
スペースワープ スペースワープとは、FPSが定められた値に届かない場合、規定値の半分のFPSでレンダリングをして、足りない分のフレームをマジックの力により創造して規定値のFPSを確保する裏技。しかし、真っすぐな線がジズザクになったりする誤表示が起こる原因にもなる。
ASW - PC側で処理。誤表示がVDよりも目立つ。 SSW - Quest側で処理するため、PC側の負担が減る。
UI 非常に使いずらくてイライラする。 わかりやすい。
オプション 解像度と画像のビットレートくらいしか設定できない。しかしOculsu Debug Toolを使用すれば色々な設定変更が可能だが、知識が必要。 細かい設定が可能。
ゲームの起動方法 新しいSteamVRゲームは、そのつどPCソフト側から一度インポートしなければ、ALから直接ゲームを起動できない。 ALと同様にSteamVRゲームの場合、VDから直接起動出来るゲームもあれば、一度SteamVRを起動してからSteamVR内でゲームを起動しなければならない場合もあり、ちょっとややこしい。つまり、これについてはALもVDも同じ。
ゲームの互換性 正直あまりPCVRゲームでは遊ばないので適当なコメント。
良いはず? 起動出来ないゲームもある。開発者が管理しているGoogle Sheetsで互換性をチェック出来る。
立ち位置
リセット
Oculus Linkダッシュボードからリセットしなければならない。 Oculusボタンの長押しで完了。
エラー発生率 うまくゲームが起動しなかったり、Air Link事態使えなたったりすることがある。ファームウェアアップデート後、壊れた事もしばしば。 通常問題なく使える。時々VD終了後、Questの音がでなくなる現象が起こる。